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画像の出所:https://www.navalnews.com/naval-news/2024/11/uss-george-washingtons-carrier-air-wing-returns-to-japan-with-new-additions-f-35c-and-cmv-22b/

2024年11月17日、アメリカ海軍の艦載航空団ファイブ(CVW-5)の4つの戦闘飛行隊が、6ヶ月間の展開を終え、岩国海兵隊航空基地(MCAS岩国)に帰還しました。

CVW-5は1973年に日本に初めて配備された艦載航空団で、当時は航空母艦USSミズーリ(CV 41)と共に活動を開始し、過去50年以上にわたりインド太平洋地域の平和と安定に貢献してきました。

今年の5月には、CVW-5が艦載されていた原子力空母USSロナルド・レーガン(CVN 76)と共に日本を離れ、サンディエゴでジョージワシントン(CVN 73)との「ハルスワップ」を行い、機材や人員の移動が行われました。

今回は、CVW-5がUSSジョージワシントンに配属され、新たに3つの航空機タイプを装備して日本に戻ってきました。

最初の新機体は、最先端のステルス戦闘機F-35Cです。

F-35Cは第五世代のF-35ステルス戦闘機の空母搭載型で、空母運用に対応できるように、翼面積を拡大し、翼の折り畳み機構や強化された着陸装置を備えています。

日本では、アメリカ海兵隊がF-35Bを運用しており、日本航空自衛隊(JASDF)がF-35Aを配備しています。

F-35Cの追加により、日本はアメリカ以外で3つのF-35バリエーションを展開する唯一の国となります。

次に新たに導入されたのは、CMV-22Bオスプレイです。

このティルトローター機は、長年使用されたC-2Aグレイハウンドの後継機であり、空母と陸上施設との間で物資や人員を輸送する任務を担っています。

他のV-22バリエーションとは異なり、CMV-22Bは側面に大きな燃料タンクを装備しており、印象的な長距離飛行能力を持っています。

さらに、新たに配備されたのはE-2Dアドバンスドホークアイです。

CVW-5は以前、USSロナルド・レーガン艦隊に配備されていた時期にE-2D機を運用していましたが、今回配備された新型機は空中給油プローブを装備しており、以前のモデルに比べて長時間のミッションを遂行することが可能です。

「航空団ファイブは、海軍の最新技術への投資と、この重要な劇場での無比の経験を基にした高度な訓練を代表しています。

日本に展開するわが国の部隊は、世界でも最も能力の高いものであり、アメリカの日本とこの地域へのコミットメントの明確な印です。」と、ジョージワシントン空母打撃群の第70任務部隊司令官であるグレッグ・ニュークァーク海軍少将は述べています。

CVW-5の各飛行隊とその装備は以下の通りです:

・攻撃戦闘飛行隊(VFA)102「ダイヤモンドバックス」
機体:F/A-18Fスーパーホーネット(2座型)

・攻撃戦闘飛行隊(VFA)27「ロイヤルメイス」
機体:F/A-18Eスーパーホーネット(単座型)

・攻撃戦闘飛行隊(VFA)115「イーグルス」
機体:F-35CライトニングII(空母搭載のステルス戦闘機)

・攻撃戦闘飛行隊(VFA)195「ダンバスター」
機体:F/A-18Eスーパーホーネット

・電子攻撃飛行隊(VAQ)141「シャドーホークス」
機体:EA-18Gグラウラー(F/A-18Fを基にした電子戦機)

・空母早期警戒飛行隊(VAW)125「タイガーテイルズ」
機体:E-2Dアドバンスドホークアイ(空中早期警戒と指揮機)

・艦隊ロジスティクス多機能飛行隊(VRM)30「タイタンズ」、前方展開海軍部隊(FDNF)付き
機体:CMV-22Bオスプレイ(空母搭載輸送機)

・ヘリコプター海上打撃飛行隊(HSM)77「セイバーホークス」
機体:MH-60Rシーホーク(多機能海上ヘリコプター)

・ヘリコプター海上救難飛行隊(HSC)12「ゴールデンファルコン」
機体:MH-60Sシーホーク(ロジスティクス、捜索救難、その他の作戦用多機能ヘリコプター)