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画像の出所:https://www.navalnews.com/naval-news/2024/10/japan-launches-fifth-taigei-class-submarine-for-jmsdf/

三菱重工業株式会社(MHI)は、海上自衛隊(JMSDF)向けの第5号大鯨型潜水艦「ちょうげい」(SS 517)を神戸市の造船所で進水させました。

新しい3000トンのディーゼル電動潜水艦は、10月4日に進水式を迎えました。

「ちょうげい」は、前の第4号大鯨型潜水艦「らいげい」と同様に、新しい川崎12V 25/31ディーゼルエンジンを搭載しています。

「ちょうげい」の建造費用は約648億円(約4億4300万ドル)で、2026年3月に就役予定です。

「ちょうげい」とは日本語で「長鯨」を意味し、かつての帝国海軍の輸送艦「ちょうげい丸」や潜水艦の「ちょうげい」と同じ名称が使われています。

大鯨型潜水艦は、これまでの「潮」や「竜」シリーズに続く名前を持つクラスで、「大鯨」は「大きな鯨」の意です。

この新しい潜水艦は、約70名の乗員を擁し、全長84メートル、幅9.1メートル、喫水10.4メートル、標準排水量は約3000トンです。

これは、標準排水量2950トンの前のそうりゅう型潜水艦よりもわずかに大きくなっています。

大鯨型潜水艦は、女性専用の生活空間を持つコンパートメントを設置しており、これは日本の潜水艦クラスとしては初めてのことです。

3号大鯨型潜水艦である「じんげい」までは、主エンジンとして川崎の12V 25/25SBディーゼルエンジンが使用されていましたが、「らいげい」では初めて、高出力の新しい川崎12V 25/31ディーゼルエンジンが採用されました。

これらの新しいディーゼルエンジンは、新たなスノーケルシステムとの互換性があり、電力生成効率が向上しています。

なお、これが大鯨型の軸出力6,000馬力や、最大水中速度20ノットの向上をもたらすかどうかは不明です。

海上自衛隊によれば、大鯨型はリチウムイオン電池を搭載しており、これは、艦艇におけるリチウムイオン電池の導入を行っている国としては日本が唯一とされています。

南韓国も、KSS-IIIバッチII潜水艦で導入を計画しており、これらの船は2026年からの就役予定です。

新しい戦闘管理システム(CMS)は、先進的な統合センサー、指揮統制、武器の使用システムを結合しています。

また、強化されたスノーケルシステムを採用し、音を減らす効果があります。

大鯨型は、光ファイバーアレイ技術に基づいた新世代ソナーシステムを搭載し、検出能力を向上させています。

大鯨型潜水艦は、最後の4隻のそうりゅう型潜水艦に組み込まれている魚雷対策システムを採用しています。

新型の魚雷、タイプ18を使用する予定で、以前のタイプ89に代わるものです。

この新魚雷は推進力、目標検出、処理の面で多くの改善が見られます。

東京の防衛省は、大鯨型に続く新しい潜水艦に長射程の対艦巡航ミサイルを搭載する事を目指しています。

検討されているのは、自衛隊の12式地対艦ミサイルに基づく改良型で、最大射程は1500キロです。

これまで日本の潜水艦にはUGM-84LハープーンブロックII対艦ミサイルが装備されていましたが、新たに開発されている潜水艦発射ミサイルは、長距離から敵の陸上基地を攻撃できる能力を持つことになります。

防衛省は2023年度にこの新たな潜水艦発射ミサイルの開発に着手し、MHIが契約者になっています。

2025年度予算要求には、30億円(2050万ドル)の調達費用が計上されています。

2027年度には開発が完了する予定です。

また、次のクラスでは従来の魚雷発射管方式に加え、垂直発射システム(VLS)の採用も目指しています。

2025年度の予算には、これに対する300億円が計上されています。

2025年度から2029年度まで研究とプロトタイプ開発が行われます。

既に商業用建設費用が提出されているため、新しいより大きな潜水艦は2031年度以降に登場する見込みです。

大鯨型はセキリュウで導入された魚雷対策システム(TCM)を搭載しており、敵の潜水艦から放たれた魚雷を検出すると、艦艇のプロペラ音を模倣したブイやデコイを発射します。

また、大鯨型は国産の非貫通型潜望鏡の搭載も行っており、三菱電機が製造しています。

現在、大鯨型潜水艦プログラムは進行中であり、第一号艦「たいげい」は2022年3月に就役しました。

続く第二号艦「はくげい」は2023年3月に就役しました。

2024年3月に就役予定の第三号艦「じんげい」は2020年4月に進水しました。

第四号艦「らいげい」は2023年10月に進水し、2025年3月の就役が予定されています。

日本の潜水艦は、現在、三菱と川崎の工場で交互に建造されています。

今、6号艦は川崎工場で、7号艦は三菱工場で建造中です。

ただし、9号大鯨型潜水艦の建設費は、2025年度予算に1161億円が請求されており、これは元の金額の1.45倍にあたります。

これは、材料費の高騰や円安が影響しています。

大鯨型潜水艦は、三世代のシガー型潜水艦であり、じょうりゅう型からの変更と、非常に優れた水中操縦性を持つX型舵を採用しています。