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東京(AP)- 日本の国会は火曜日、石破茂を新しい首相に選出し、彼には自民党の腐敗スキャンダルに対する国民の怒りに対処し、今月末の国会選挙を控えながら、経済を活性化し、中国や北朝鮮からの安全保障上の課題に取り組むことが求められている。
石破氏は、スキャンダルに悩まされた岸田文雄首相を後任として迎え入れた。
石破氏は首相官邸に入ると、自らの内閣を発足させ、数名の安全保障や防衛の専門家を任命した。
彼は地域の軍事同盟を強化し、日本と米国の安全保障パートナーシップをより対等にする必要性を訴えている。
石破氏は火曜日の記者会見で、自らの内閣と政策の優先事項として何を設定するかを発表する予定だ。
石破氏は早期に国民の審判を受けるため、10月27日に国会選挙を行う計画を発表した。
内閣には、彼が密接に連携してきた二人の元防衛大臣、岩屋毅氏を外務大臣に、中谷元氏を防衛大臣に任命し、防衛と安全保障政策への重点を示した。
女性閣僚は、子ども政策担当の女優出身の法律家、三原じゅん子氏と教育大臣の安倍俊子氏の2人のみであり、政府は公職における女性の数を増やすよう圧力を受けている。
現在、日本の下院における女性の割合はわずか10%であり、これは世界のジェンダー平等ランキングで下位に位置付けられている。
石破氏は、党内選挙で自分に支持を投じた数名の大臣を任命し、岸田首相の側近である林義正氏も内閣官房長官として留任させた。
また、加藤勝信氏を財務大臣に任命した。
内閣の大半のメンバーは石破氏を含む派閥に所属せず、また、前首相・安倍晋三氏の権力を握る派閥からは誰も選ばれなかった。
石破氏の安定した権力基盤の欠如は、彼の政権が脆弱であり、「すぐに崩壊する可能性がある」という見方もあり、彼は国会選挙に向けて党の団結を図ることを望んでいる。
朝日新聞はこのような評価を示している。
石破氏は、安倍政権下でほとんど無視されていたこともあり、これを復讐の一環と捉えられている。
彼は内閣を発表するに先立ち、月曜日に党の指導者を発表した。
元環境大臣の小泉進次郎氏は、党の選挙対策委員会の委員長に就任する見通しだ。
「私は国民に真摯に向き合い、政策を真剣に議論し、理解を得たい。私の政府は挑戦から逃げず、実現を目指します」と、石破氏は国会投票の前に述べた。
岸田首相は、腐敗スキャンダルに悩まされ、人気が低迷する中、国民の審判を受けるため、彼の3年任期の終わりに辞任すると発表していた。
岸田氏は火曜日早くに閣僚と共に辞任し、短い送別式で赤いバラの花束が贈られ、スタッフや元閣僚から拍手で見送られた。
岸田氏は声明の中で、「国内外で重要な局面を迎える中で、日本の未来を切り拓く重要政策が新しい内閣によって力強く進められることを切に願っています」と述べた。
石破氏は、アジア版NATOの軍事同盟を提案し、米国の核抑止力の使用について地域パートナー間での更なる議論を促す意向を示した。
また、日米安全保障協定をより対等なものにし、米国における日本の自衛隊基地の共同管理を含むことを提案している。
石破氏は先週、ハドソン研究所への寄稿の中で自らの見解を示した。
彼は、クアッドや他の二国間及び多国間の枠組みを統合し、米国、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、フィリピンを含む地域のパートナーとの議論を進めることを強調した。
また、彼は、アジア版NATOが中国、北朝鮮、ロシアからの脅威に対抗するため、米国の核兵器の共同管理も検討できるとしている。
彼は、岸田氏の経済政策を引き続き推進し、日本をデフレから脱却させ、実質的な賃金の引き上げを目指す意向を示した。
また、日本の出生率低下、人口問題、自然災害への耐性といった課題にも取り組むことを誓っている。
自民党は第二次世界大戦以来ほとんど動かずに日本を指導してきた。
党員は、腐敗スキャンダルの影響で岸田氏の人気が低下している中で、石破氏のより中道的な見解が自由主義的な野党の挑戦に立ち向かうために重要であると認識しているかもしれない。
石破氏は、1986年に国会議員に初当選し、防衛大臣、農林水産大臣、他の主要な閣僚ポストを歴任した。
また、安倍氏の下で自民党幹事長を務めた経歴もある。