画像の出所:https://www.livescience.com/technology/computing/japan-to-start-building-1st-zeta-class-supercomputer-in-2025-1000-times-more-powerful-than-todays-fastest-machines
日本は、兵庫県の理研計算科学研究センターに収容されているFugakuスーパーコンピュータの後継となる「ゼータクラス」スーパーコンピュータの建設を来年開始する計画を発表しました。
このスーパーコンピュータは、完全稼働時には現代の最も強力なスーパーコンピュータの1,000倍の速度を実現する見込みです。
このハイパーハイパーマシンの建設には、7億5000万ドル以上の費用がかかる可能性があり、日本が人工知能(AI)開発のペースに遅れを取らないための助けとなることが期待されています。
この新しい機械の計画は、2023年8月28日に日本の文部科学省(MEXT)によって初めて発表され、スーパーコンピュータはこれまでに達成したことのないゼータFLOPSスケールの速度に達する可能性があることが明らかにされています。
FLOPSはコンピュータが問題を解決する速度を測るための指標であり、1つの浮動小数点演算は単一の計算を意味します。
1ゼータFLOPSのスーパーコンピュータは、毎秒1セクスティリオン(1の後に21個のゼロ)計算を行うことができます。
現代の最も強力なスーパーコンピュータは、わずかに1クインティリオン(1の後に18個のゼロ)計算を行うことができるエクサFLOPSの障壁を突破したばかりです。
日本のニュースサイトNikkeiによれば、このような超高度なマシンを建設する決定は「AIを使用した科学研究の開発に遅れを取らないため」になされたということです。
新たに提案されたスーパーコンピュータは、日本のFugakuスーパーコンピュータ(0.44エクサFLOPS)の後継として位置付けられており、Fugakuは2022年にアメリカのFrontierスーパーコンピュータ(1.2エクサFLOPS)によって世界最速の座を奪われました。
現在、Fugakuは世界で4番目に強力なスーパーコンピュータと見なされています。
この新しい機械は「Fugaku Next」と呼ばれ、Fugakuの建設に関与した日本の企業であるRIKENと富士通によって建設されます。
FugakuとFugaku Nextの相互互換性を確保するために、後者は富士通が設計したコンポーネントを使用する可能性が高いとのことです。
しかし、提案されたコンピュータに装備されるコンポーネントについては、あまり知られていません。
新しいスーパーコンピュータを建設する際にエンジニアが直面する最大の課題の1つは、効率的に動作させる方法を見つけることです。
2023年には、現在のスーパーコンピュータ技術を使用して建設されたゼータクラスのマシンが、21基の原子力発電所の出力に相当するエネルギーを必要とするという予測がなされました、コンピューティングニュースサイトHPCwireが以前報じています。
MEXTはプロジェクトの初年度に約42億円(2900万ドル)を確保していますが、プロジェクト全体で最大1100億円(7億6100万ドル)を配分する可能性があります。
2024年から2030年の完成予定の間に、計画が順調に進めば、他にゼータクラスのマシンが構築されない限り、Fugaku Nextは地球上で最も強力なスーパーコンピュータとなるでしょう。