Fri. Sep 20th, 2024

画像の出所:https://www.nbclosangeles.com/news/business/money-report/we-lost-the-meaning-of-im-loving-it-says-mcdonalds-cmo-how-the-brand-tapped-into-nostalgia-to-become-cool-again/3298145/

「好きなんだ」という意味を失った―マクドナルドのCMOが語る、懐かしさを駆使し再びカッコよくなったブランドの戦略

ロサンゼルス― ファストフードチェーン、マクドナルドが、”I’m Lovin’ It(アイムラヴィンイット)”というスローガンを活用し、新たな戦略を展開している。同ブランドは長年にわたり多くの人々に愛され続けてきたが、最近ではそのスローガンの意味が薄れつつあった。それに対し、同社のCMOであるモーガン・ハンティントン氏(Morgan Flatley)は、ブランドが懐かしさを利用し再び注目を集めるための取り組みを語った。

マクドナルドは半世紀以上の歴史を誇る世界的なファストフードチェーンであり、多くの人々にとって、子供の頃からの思い出と結びついた存在だ。しかし、近年の競争激化や消費者の嗜好の変化により、同ブランドの注目度は下降気味となっていた。

ハンティントン氏は、「アイムラヴィンイット」というスローガンがもともとは「アメリカン・スピリットや若々しさを象徴するものであり、お客様に愛されるブランドを表していた」と述べた。しかし、年々その意味が薄れ、大衆化していったという。

この課題に取り組むため、マクドナルドは懐かしさにフォーカスし、ブランドの再構築を行った。ハンティントン氏によれば、過去の成功を思い起こさせるような要素やレトロなアピールを取り入れたことで、再び若者たちから支持を受けるようになったという。

さまざまなキャンペーンや広告展開を通じて、「アイムラヴィンイット」の意味を示すことで、ブランドのアイデンティティを再確立しようとする試みも行われた。その結果、若者層の顧客獲得に成功し、マクドナルドは再び注目を浴びている。

ハンティントン氏はさらに、「成功の鍵は、お客様が持つ懐かしい思い出に寄り添うことであり、ブランドの魅力を再び引き出すことにある。独自の特徴や新しいアイデアを追求することも重要ですが、ブランドのルーツや歴史を改めて見つめ直すことも必要です」と述べている。

マクドナルドは、改めて「アイムラヴィンイット」のスローガンを活用し、懐かしさと新しさを兼ね備えたブランドとして、より一層の成長を目指すと考えられている。

この新たな戦略を受け、マクドナルドは再び栄光を取り戻し、多くの人々に「好きなんだ」という感情を再び呼び起こすことができるのか、今後の展開に注目が集まる。