Thu. Mar 27th, 2025

画像の出所:https://english.kyodonews.net/news/2025/03/bc14ff68e3a0-japan-sets-up-new-sdf-command-to-unify-defense-force-operations.html

日本は、台湾をめぐる緊張が高まる中で、陸・海・空の防衛をより良く統合するための新しい自衛隊の指揮統括部門を発足させました。

新たに設立された自衛隊共同作戦指揮部(JJOC)は、東京の防衛省内に約240人のスタッフと共に営まれます。

この部門は、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の有機的な連携を実現することを目的としており、陸自、海自、空自が一体となって活動を進めることが期待されます。

自衛隊共同作戦指揮部の所長には、陸上自衛隊の共同作戦に精通した中森建一郎が就任しました。

防衛大臣の中谷元は、「我が国は戦後最も深刻かつ複雑な安全保障環境に直面しており、この新しい指揮統括部の設立は非常に重要である」と式典で述べました。

新たな構造の導入前は、自衛隊のトップ制服幹部である陸上幕僚長が陸海空自衛隊の共同作戦を指揮していましたが、同時に防衛大臣に対する専門的な助言も行っていました。

2011年の震災と津波、さらに原発事故が発生した際には、幕僚長の業務が非常に過重になることが明らかとなりました。

新設の指揮統括部は、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の各部隊を一元的に指揮し、共同作戦の効果を高め、迅速な対応と意思決定を可能にします。

自衛隊共同作戦指揮部の所長には、緊急時における部隊の配備や、宇宙やサイバー空間に関連する活動を含む作戦の指揮を行う幅広い権限が付与されます。

中森は、「平時から緊急時にかけて、国民の命を守り、平和に暮らせる環境を維持し、我が国の領土、領海、領空を守るために、シームレスに対応していく」と、式典でコメントしました。

新しい自衛隊の指揮統括部に対し、アメリカは昨年、米軍日本を再構成し、より多くの作戦責任を担う共同部隊本部を設置することを発表しました。

双方は数十年にわたる同盟を現代化し、指揮命令の枠組みを強化してきていますが、日本では、緊急時に自衛隊が米軍の指揮下に置かれる可能性に対して懸念が残っています。

台湾は、中国との衝突を引き起こす可能性がある軍事的焦点と見なされており、この事態は日本にとって、沖縄本島から遠くない南西諸島にとって深刻な安全保障上の課題となるでしょう。

沖縄付近に位置する尖閣諸島も中国からの領有権主張を受けており、地域の安全保障環境はますます厳しさを増しています。