画像の出所:https://japan.stripes.com/travel/suooshima-iwakuni.html
岩国の沖合に位置する周防大島は、美しい風景、砂浜、透き通った海水により「瀬戸内のハワイ」と呼ばれています。
島内では、ハワイをテーマにした店舗やレストランが多数あり、地元の人々の服装や文化もハワイスタイルを取り入れています。
6月下旬から8月末までの期間、役場や銀行、郵便局、ホテルの職員がハワイシャツを公式の服装として着用する「アロハビズ」キャンペーンが実施されます。
土曜日には、島の各所でフラダンスのパフォーマンスが行われる「土曜フラ」プロモーションも楽しめます。
しかし、なぜ岩国から車でわずか60分の距離にあるこの島がアロハの雰囲気を持っているのでしょうか。
日本移民ハワイ博物館を訪れることで、この興味深い歴史について知ることができます。
この博物館は、1999年に設立され、周防大島の住民が約130年前にハワイに移民した物語を伝えるために設立されました。
博物館内の展示物は、移民たちの物語を探求し、彼らの子孫が帰国してからの周防大島の進化を記録しています。
「19世紀の島民の生活は、子供が多く、とても厳しいものでした。
そのため、彼らは日本政府の海外移民募集(1885年 – 1894年)に応募し、より良い生活を求めてハワイに移民しました。」と博物館の学芸員、川野栄子は語ります。
川野によれば、大多数の日本人移民は砂糖きびやパイナップルのプランテーションで働いていました。
彼らは家族に送金を続け、その善意が学校や神社の設立に寄与しました。
これらの初代日本人住民の子孫が帰国し、ハワイの文化や習慣を持ち込みました。
周防大島は1963年にカウアイ島と姉妹都市契約を結び、今でもその強い結びつきと友情を保っています。
最近では、多くの日本系ハワイアンが先祖を探るために博物館を訪れていると川野は述べています。
博物館には、1885年から1908年までにハワイに移民した130,000人の日本人に関する記録が揃っています。
このユニークな博物館は、岩国海兵隊基地(MCAS Iwakuni)から車でわずか60分、3,346フィート長の大島大橋を渡ったところにあります。
周防大島とその歴史は、離れた日本の中でハワイの文化を味わうための素晴らしい日帰り旅行となります。
日本移民ハワイ博物館
開館時間:火曜日から月曜日、午前9時30分から午後4時30分まで
場所:山口県大島郡周防大島町西八代2144
URL
入館料:400円、小中学生200円
電話:0820-74-4082