画像の出所:https://www.navalnews.com/naval-news/2024/12/french-csg-to-call-in-japan-during-indo-pacific-deployment/
2023年12月17日、フランスのアジア太平洋における武装勢力の総司令官であるギヨーム・ピンゲット海軍少将は、東京で発表し、シャルル・ド・ゴール空母打撃群(CSG)の一部艦艇が、2025年2月から3月にかけて日本の最南端の都道府県である沖縄に寄港する予定であると述べました。
この計画は、フランス海軍の進行中のクレマンソー25作戦の一環であり、核動力空母シャルル・ド・ゴールとその護衛艦艇が太平洋へと派遣される予定です。
シャルル・ド・ゴールは、フランス南部のトゥーロンから11月28日に出航し、5か月の任務のためにCSGを指揮しています。このフランス海軍による空母の太平洋展開は57年ぶりであり、1968年に通常動力型空母クレマンソーが南太平洋の核実験に参加するために一時的に派遣されて以来のことです。
ピンゲット少将は、日本記者クラブでの発言の中で、CSGからどの艦船が沖縄に寄港するかや、具体的にどの沖縄の島に艦艇が寄港するかといった詳細は明らかにしませんでした。
ただし、海軍ニュースの情報によると、空母自体が沖縄に接岸することはない見込みです。
ピンゲット少将は、「沖縄に寄港することで新しい可能性が開かれる」と述べ、フランス軍の太平洋司令官としての役割を果たしています。
しかし、平和主義的な性向を持つ沖縄の住民が、フランスの軍艦をどのように迎えるかは不明です。
フランスは、インド洋と太平洋の両方に常駐軍を維持している唯一の欧州連合(EU)メンバー国です。
ピンゲット少将は、自身が司令を務める広大な太平洋の地域に、160万人のフランス市民が住んでおり、フランスの排他的経済水域(EEZ)の91パーセントがこの地域に位置していると語りました。
また、フランス軍は地域の安全を守るために、12隻の軍艦、6隻の沿海パトロール艇、30機の航空機を配備しており、7,000人の常駐兵力を擁しています。
クレマンソー25作戦のために出港した駆逐艦「フォルビン」も、トゥーロンの母港から出航しました。
ピンゲット少将は、クレマンソー25作戦の4つの主要な目的を挙げました。
第一は、国際貿易に不可欠な紅海やアラビア湾での国際・欧州の作戦への貢献や、これらの地域の海洋安全の強化です。
第二は、インド太平洋地域のパートナーや同盟国との共同訓練を発展させることです。
第三は、自由で開かれた、安定した国際法に基づくインド太平洋地域の促進です。
第四は、インド太平洋地域に領土を持つ主権国家として、フランスの国民と利益を保護するための貢献です。
クレマンソー25作戦は、米国、日本、カナダ、オーストラリア海軍との共同演習「パシフィック・ステラー」を含みます。
中国の急速な海洋進出に関して懸念しているかとの質問に対して、ピンゲット少将は以下のように答えました。
「今日、我々が存在する国際法の枠組みを挑戦しようとする国家がいくつか存在すると思います。それは代替の国際秩序を促進しようとするものです。法の枠組みの下で運営する西側諸国にとって、既存の法律を維持することは重要な懸念事項です。
第二の懸念は、力によって紛争を解決することへの強い欲望であり、これはフランスが日本やその同盟国と共通して抱える懸念です。
防衛の分野において、フランスと中国の関係は非常に限られており、協力活動は計画されていません。
しかし、フランスの立場上、中国との対話を維持する必要があり、それが私の役割です。」
ピンゲット少将の説明の背景には、フランスのマクロン政権が、米国と中国の対立を理由にインド太平洋地域を二つのブロックに分ける動きを一貫して拒否し、緊張を緩和するための独自の「第三の道」を追求してきたことがあります。
近年、主要な欧州諸国はインド太平洋地域における安全保障の関与を深め、日本との防衛協力を強化しています。
2021年9月、英海軍の空母クイーン・エリザベスは、米海軍横須賀基地に初めて寄港し、2024年8月にはイタリア海軍の空母カヴールが、海上自衛隊の横須賀基地に初めて寄港しました。
また、2021年11月には、ドイツ海軍のフリゲート艦バイエルンも東京国際クルーズターミナルに寄港しました。