画像の出所：https://newatlas.com/transport/auto-flow-road-autonomous-self-sorting-cargo-highway/
日本政府は、主要都市を結ぶ巨大な「コンベヤーベルト」のような輸送システム「自動物流道路」の構想を先日発表した。
トラックは都市間および都市内での貨物輸送において一般的な手段であるが、完璧な解決策ではない。
トラックは大きく、騒音を生じ、交通の流れを妨げ、驚くべき速度で二酸化炭素を排出し、多くのドライバーを必要とする。
特に、日本政府が現在最も懸念しているのは、運転手不足の問題である。
国土交通省（MLIT）は2030年までに運輸業界で34％のキャパシティ不足が予測されているとしています。
この自動物流道路プロジェクトは、その問題に取り組むために設計されたものである。
基本的には、自律走行の貨物ポッド専用の高速道路であり、昼夜を問わず商品を運搬することができ、従来の人間の運転車両の邪魔にならない。
これらの車線は、既存の道路スペース、例えば肩部や中央分離帯を利用し、セクションによっては地下トンネルに埋設されることもある。
主要な都道府県にデポが建設される予定で、これもほぼ自律型である。
貨物が最寄りのデポに到着すると、自律走行のフォークリフトが荷物を降ろし、ポッドに積み込む。
その後、ポッドは自ら自動運転で自動物流道路を走行し、目的地に最も近いデポへ向かう。
ここからは、トラックやドローン、その他の車両が残りの部分を運ぶことになる。
自動物流道路のセクションは地下に建設される可能性があり、その中央には「バッファリングレーン」が設けられる。
驚くべき点は、ポッドが途中で自動的に並び替えを行うことができる点である。
ポッドは自動物流道路の中央にあるバッファリングレーンに自ら駐車し、同じ目的地へ向かうものや、到着時間を調整するために待機することができる。
このシステムの導入により、大きな倉庫を使う必要がなくなり、デポの間に存在する数百マイルの道路スペースを利用できるようになる。
また、一日のどの時間帯にも交通の流れを分散して、混雑を減らすことができる。
到着時間もより正確に調整できるため、人間のトラックドライバーが長時間待機することも減少するだろう。
一見、道路上に停車しているポッドは泥棒の被害に遭いやすいように思えるが、これまでのレンダリングでは、自動物流道路はガラスのドームで覆われることが示されている。
人々を外に出さないことが、事故や交通渋滞、またはお客様の荷物を盗もうとする不審者を防ぐ目的かもしれない。
すべての貨物は、幅1.1メートル（3.6フィート）、高さ1.8メートル（5.9フィート）のパレットにフィットするように設計されている。
また、小さな不規則な形状のパッケージは、同様の寸法のケージの中に積み重ねることができる。
このアイデアが成功すれば、日本政府によると、毎日12,000人から17,000人分の労働を行うことができる。
これは、オンライン注文が増加し続け、同時に人間の労働力が減少していく中で、大きなメリットとなるだろう。
もちろん、これは非常に大規模なプロジェクトであり、日本政府は現在、インフラやその構成要素の構築に関心のある民間企業を募集中である。
最初の目標は、東京と大阪の間の500キロ（310マイル）の高速道路にテストトラックを建設することだ。
テスト走行は2027年に開始される予定で、2020年代半ばには完全運用が目指されている。