Wed. Oct 16th, 2024

画像の出所:https://skift.com/2024/10/10/houstons-getting-a-low-cost-link-to-tokyo/

日本の低コストキャリアZIPAIR東京が、2024年3月4日よりヒューストンと東京を結ぶ直行便を開始することを発表しました。

これはZIPAIRの5番目のトランスパシフィック路線であり、テキサス州のビジネス環境の良さと日本の観光需要の増加を活用することを目指しています。

既存の主要航空会社であるユナイテッド航空や全日空との競争に直面しながら、ZIPAIRは競争力のある運賃で乗客を惹きつけ、ヒューストンの広範な国内外の接続網を活用する予定です。

ただし、ZIPAIRの限られたパートナーシップのために、スムーズな旅を確保することには挑戦があるかもしれません。

テキサスと東京の間の直行便の選択肢が増えることは、注目を集めています。

ZIPAIRはヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港と東京の成田空港を結ぶこのサービスを、火曜日、木曜日、土曜日、日曜日の週4回、ボーイング787-8ドリームライナーで運航します。

ZIPAIRは日本航空の子会社でありながら、アメリカ市場では比較的知名度が低いです。

この会社は東京2020オリンピックを前にしてサービスを開始する予定でしたが、パンデミックによってその開始が大きく遅れました。

現在、同社は失った時間を取り戻し、アジアと北米での強力な拡張を進めています。

ZIPAIRは、テキサスが「税金とコストの面でよりビジネスフレンドリーな地域になっている」と強調し、急成長する人口がフライトへの需要を高めていることを挙げました。

また、50社以上のフォーチュン500企業が州内に本社を構えていることも認識されています。

しかしながら、このヒューストン市場はZIPAIRだけのものではありません。

すでに、ユナイテッド航空が787-9ドリームライナーを用いて成田への毎日のフライトを行っており、全日空も787-8機を利用して東京の市内空港である羽田空港への毎日のサービスを運航しています。

ZIPAIRは、ヒューストンから東京へのプロモーション運賃を一方で333ドルとして提供し、通常の運賃は一方で450ドルになる予定です。

ポイントツーポイントのトラフィックに応えるだけでなく、同社はヒューストンの「米国内及び中央アメリカ、南アメリカへの広範な国内フライトネットワーク」を活用できるとともに、「国内及び国際的な目的地への接続が非常に便利である」と強調しています。

実際には、ZIPAIRの乗客はヒューストンでいくつかのハードルに直面することになります。

日本航空は強力なワンワールドアライアンスの一員ですが、ZIPAIRは親会社のパートナーシップを利用できないため、スムーズな接続が難しいことが記されています。

航空会社のFAQページには、「他の航空会社との間での乗り継ぎはできません。各国の入国手続きに従う必要があるため、必ず必要な旅行書類を大使館で確認してください。」と記されています。

また、受託手荷物を持つ場合は、再度引き取り、チェックインする必要があります。

ZIPAIRの戦略は、親会社のよりよく知られている航空会社とは異なり、乗客が必要に応じてアラカルトで追加オプションを購入することを前提としています。

最も基本的な運賃においても、機内食は追加料金が必要です。

ただし、ZIPAIRは全てがエコノミーではなく、フルサービス航空会社のトリミングを備えたフラットベッドのビジネスクラスオプションも提供しています。

ZIPAIRは伝統的な低コストモデルの多くの特徴を持っているものの、同社はそのようには見ていません。

会社の社長である西田慎吾氏は「私たちの使命は、フルサービスキャリアでもなく、低コストキャリアでもない、新しい基準を定義する『新しい基本』の航空会社です。」と述べています。

この新しい基本は、コストの管理だけでなく、日本の航空会社としての美的なディテールを取り入れ、時間の感覚を短縮する新しい航空会社を創造することです。

日本への観光客数の急増は、ZIPAIRの動きにも影響しています。

今年は、記録的な3500万人の外国人観光客を期待しており、観光消費は8兆円(510億ドル)に達する見込みです。

この数字が実現すれば、2019年の3188万人を超えることになります。

日本政府は、2020年代の終わりまでに年間6000万人の訪問者を誘致するという野心的な計画を立てており、消費は15兆円(960億ドル)に達することが期待されています。

しかし、外国人旅行者の急増は、国のトップアトラクションでの「過剰観光」という新たな課題ももたらしています。