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画像の出所:https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/backstories/3553/

日本のスーパーマーケットで米が不足しています。

8月下旬、NHKの取材班は、東京のある店舗を訪れましたが、通常10種類の米を販売している店舗が、在庫は1種類の米の袋が16袋だけという状況でした。

今年の7月末時点で、米の在庫は前年同月比で32%減少しています。

厳しい天候だけではなく、日本の主食である米の供給と需要に影響を与える意外な要因もあります。

東京のあるスーパーマーケットには、「家庭ごとに1袋の米の販売に限ります」という看板が掲示されています。

観光ブームが供給に影響を与える

不足の一因は、海外からの訪問者の増加です。

多くの観光客が寿司だけでなく、人気の高まる米を使った料理、例えばおにぎりや丼ものを楽しむことに熱心です。

おにぎりは、外国からの観光客に人気です。

東京の中央にあるおにぎり専門店では、スタッフがその場で新鮮なおにぎりを何種類も準備しており、最近のお客の約半数が観光客であるといいます。

「インバウンド需要には大変感謝しています」と、店長の木本英二さんは語ります。

震災の影響

もう一つのスーパーの棚が空になる理由は、地震によるものです。

8月初旬に宮崎県沖で発生した地震により、政府は1週間の長期間にわたる大地震警報を発令しました。

この警報は、南海トラフ沖における大地震の可能性が高まっているとの通知であり、米などの必需品の買い占めを引き起こしました。

また、今年の夏の強力な台風も多くの消費者に米をストックしようと促しました。

米の棚が空っぽなスーパーマーケットの光景

需要の急増は供給不足とも重なっています。

主要な生産地域では、昨年の厳しい夏の暑さと日照不足の影響で、収穫量が減少しました。

異常な暑さが昨年の米作りに悪影響を及ぼしました。

世界的な問題

日本国内だけではなく、国外の要因もこの問題を悪化させています。

ロシアのウクライナ侵攻や円安が輸入小麦の価格を押し上げ、パンや麺の価格が高騰しており、国内生産の米がよりコスト効果的で魅力的な選択肢として消費者に見なされるようになっています。

日本研究所の主任スペシャリスト、康文美は、これらの問題が通常米の在庫が最も少ない時期に同時に起こったと説明します。

「去年の米から今年の新米への切り替えの時期です」と康氏は述べています。

「スーパーマーケットは新米の入荷を待っていたため、在庫があまりありませんでした。 その上で、台風や地震に備えてストックしている人が増えました。」

新技術の試行

新潟県で農業を営む農家の青木拓也は、今月から収穫シーズンに入るにあたり、状況は好転していると言っています。

植物は大きな自然災害から免れており、米は順調に成長しています。

新潟では昨年、記録的な暑さが米の収穫に悪影響を及ぼし、多くの粒が白く濁りました。

青木さんは、「しんのすけ」という品種の耐熱性のある米を栽培して、気候変動に適応しています。

彼はまた、衛星画像を活用して植物の状態をチェックし、肥料が必要なエリアを特定するシステムを導入しています。

これらの革新的なアプローチにより、消費者に安定した米を供給し続けることができると彼は言います。

青木さんの保証が不十分なら、政府の言葉が不安を和らげるでしょう。

農業大臣の坂本哲司は最近の記者会見で、今年の米の収穫は順調に進んでおり、在庫もすぐに回復すると述べました。

その間、彼は人々には冷静に、必要な分だけの購入をお願いするよう呼びかけました。

おにぎり作りに挑戦しましょう。