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画像の出所:https://english.kyodonews.net/news/2024/09/493764e71715-feature-ukrainian-restaurants-popping-up-in-japan-as-evacuees-settle-long-term.html

ロシアの侵攻を逃れたウクライナ避難民によって運営されるレストランが、日本各地に急増しています。

戦争が始まってから2年半が経過し、安定した雇用と経済的自立を求める避難民たちは、長期滞在を覚悟しながら、自国の家庭料理を提供しています。

避難民たちは、新たな飲食店を地域の「交流のハブ」にすることを決意していますが、日本語の習得に苦労しています。

7月中旬、名古屋のウクライナ料理レストランで、故郷を離れた4人のウクライナ人従業員が、ニンジンの皮をむき、玉ねぎを切っていました。

時折、彼らは真剣な表情を和らげ、自国の言葉で会話を交わしました。

「Zhyto」という名前のこのレストランは、英語で「ライ麦」を意味し、5月にオープンしました。

16人のウクライナ避難民を雇用しているこの店で、リヴィウ出身の19歳、オレフ・モクリツキーは、「私の料理を気に入ってくれるお客様を見られて嬉しいです」と語りました。

彼は他の仕事を探しましたが、言語の壁で諦めました。

モクリツキーは現在、このレストランで働き続ける意向ですが、日本で料理学校に通うことが夢です。

日本政府によると、7月末時点で約2000人のウクライナ避難民が日本に住んでいます。

昨年、政府は冲戦地から逃れてきた人々に対する永住権を与える制度を導入しました。

しかし、主要な支援団体からの生活支援が来春以降に終了することが予想されています。

危機感が広がる中、ウクライナ日本文化協会によると、日本語を学ぶ難しさから働きたいと考えている避難民も多くが働けずにいます。

同協会が実施した調査では、対象のウクライナ避難民1160人の71%が「日本語はまったく理解できない」または「簡単な日本語のフレーズしか理解できない」と回答しました。

このような状況下で、協会はZhytoを開店し、ウクライナ避難民の雇用確保に尽力しました。

名古屋の非営利団体の理事長、リュドミラ・カワグチは、「Zhytoで働く避難民たちは家族です。

みんなが楽しく働ける場所にしたい」と述べています。

同様に、ウクライナ避難民を雇用したレストランが東京や大阪などでも続々とオープンしています。

4月にオープンした大分県別府市のレストランでも、6月中旬には参加者がボルシチやピロシキなどのウクライナ料理を楽しみました。

別府でレストランを運営するNPO「Beautiful World」のオノ・ヤナは、「多くの避難民が長期滞在することを考えると、地域住民や観光客が交流できる『新しい観光スポット』を作ることが重要です」と強調しました。

オノはまた、従来の手工芸品に関するワークショップなどを通じてウクライナ文化を促進する場を作りたいと話しています。

新しいスペースの確保にも積極的に取り組んでいます。