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画像の出所:https://secretsanfrancisco.com/sf-japanese-tea-garden/

ゴールデンゲートパークにある日本庭園は、アメリカ合衆国で最も古い公共の日本庭園です。
多くのサンフランシスコ市民がこの庭園を訪れていますが、その歴史や重要性を知る人は少ないです。
この記事では、サンフランシスコの最も特別な目的地のひとつを発見しましょう。

庭園の歴史
日本庭園は、1894年にカリフォルニア州のミッドウィンター国際博覧会のために1エーカーの「日本村」の展示として創設されました。
日本の造園家、萩原誠(Makoto Hagiwara)とゴールデンゲートパークの管理者ジョン・マクラーリン(John McLaren)が協力し、庭園は永久に残ることになりました。
萩原氏は1942年までこの場所を維持し、庭を5エーカーに拡張し、個人資金を使って、踏み石の小道、在来の日本植物、静かな鯉の池、禅庭などを備えた豊かな環境を作り上げました。

1942年、萩原氏とその家族、そして約120,000人の日本系アメリカ人が第二次世界大戦中に強制収容所に移送されました。
戦後、萩原家は庭園に戻ることが許されず、多くの家財道具が取り除かれ、その後の年に新しい追加が行われました。
現在、この庭園はサンフランシスコ公園・レクリエーション局によって管理されていますが、萩原氏の遺産は庭園の基本的な一部として今も生き続けています。

桜の花
毎年、美しい桜の花が戻ってくるのを心待ちにしています。
日本庭園の桜の花は、3月と4月にぜひ見に来てください。
桜は、日本では生命の儚さや春の訪れを象徴する花です。

サンフランシスコでは、北カリフォルニア桜祭りが開催され、日本文化を祝う無料のイベントとして伝統的なパフォーマンスやアート、ライブ音楽などが行われています。
最近はCovidの影響でオンライン開催となっていますが、次回の開催情報に注目してください。

茶屋
庭園の茶屋(お茶屋)は1894年に建てられ、アメリカ最古の茶屋となっています。
美しい構造物は庭の中心にあり、南向きの池を見降ろしています。
訪問者は茶屋でリラックスしたお茶や日本の軽食(フォーチュンクッキーを含む)を楽しむことができます。
家族の話によれば、萩原氏は1890年代の終わりから1900年代初めにかけてフォーチュンクッキーをサンフランシスコに紹介したとされており、需要が高まるとベンキョード(Benkyodo Company)に生産を依頼したとのことです。
ベンキョードは、今ではアメリカ全土で人気のあるバニラ風味を導入しました。

五重塔の改装
庭園の最も目を引く特徴の一つが五重塔で、現在200万ドルの改装の真っ最中です。
周囲の作業にはまだいくつかの作業が残っていますが、構造自体は広範なアップグレードの後に一般公開されています。
「五重塔を壊して新しいものを建てる方が簡単だったでしょう」と、日本庭園の責任者スティーブン・ピッツンバーガー(Steven Pitsenbarger)は語っています。
五重塔は新しい屋根のシングル、腐朽した部分を取り替えるための新しい木材、新しい銅と真鍮のヒンジ、新しい水性ラテックス塗料の塗布、風が吹くと鳴る20の真鍮の鐘を受け取りました。
2023年には更に100万ドルの追加作業が予定されており、庭園の長い木製橋の再建や新しい景観設計が含まれています。
五重塔は元々、1915年のパナマ太平洋国際博覧会のための一時的な装飾品として建設されました。
このようにして、ゴールデンゲートパークは都市の遺産の一部として破壊から救われた構造物の一つとなります。

庭の訪問
日本庭園への入場は、居住者が居住証明書を提示することで無料です。
一般の人々は、月曜日、水曜日、金曜日の午前10時前に入園すると無料です。
これ以外の時間は、居住者以外の入場料は、成人13ドル、シニアおよび青少年7ドル、5-11歳の子供3ドル、5歳未満の子供は無料です。
日本庭園は、毎日午前9時から午後5時まで営業しており、月曜日、水曜日、金曜日の午前9時から10時までは無料の時間帯があります。
サンフランシスコのゴールデンゲートパークにある75 Hagiwara Tea Garden Driveで庭園を訪れてください。