画像の出所:https://abc7chicago.com/rolling-back-odometer-fraud-reading-used-cars/14148199/
日本の中古車販売業界において、不正な距離表示が広まっていることが判明しました。オドメーターのデジタル化により、これまでより簡単に操作が可能となり、買主に対してずさんな商慣行が行われています。
米国シカゴのABC7ニュースが報じたところによれば、自動車修理業者のダン・コナハン氏は、これまで5,000台以上の中古車を修理してきた経験から、約半数の車両に不正なオドメーター操作が行われていることを発見したと述べています。
オドメーターは車の走行距離を表示する装置ですが、この装置が操作されると車の実際の状態よりも低い距離が表示されるようになります。これにより、中古車販売業者は見た目よりも新しい車だと誤った印象を与え、高値で販売することができるのです。
オドメーター操作は、買主にとっては大きな損失となります。なぜなら、実際の走行距離に合わないメンテナンスや修理の必要性を見落としてしまう可能性があるからです。また、安全性にも影響を及ぼす可能性があります。
現在、オドメーター操作を行うこと自体は違法ではありませんが、表示されている距離が不正確であることを隠して販売することは詐欺行為にあたります。これに対する法的取り締まりが必要とされています。
この問題に対して、日本でも販売業者や消費者保護機関は警戒を強めています。中古車買取業者による信頼性確保のために、より厳格な点検が求められています。また、消費者にとっても、購入前にできるだけ詳細な検査や調査を行うことが大切です。
オドメーター操作は中古車市場における深刻な問題となっています。特にデジタル化が進む中、この問題の解決に向けて業界全体で取り組む必要性が高まっています。不正な商慣行を許さず、より信頼性のある中古車取引を確立できるよう、政府や関連団体による規制強化が望まれます。